ブログを書くのと本を書くのとは、何が違う?

本の書き方

 どちらも「書く」という点では同じですが、「ブログを書くのと本を書くのとは違う」と私は思います。

ブログを読むのと本を読むのとは、同じ?

 どちらも「読む」という点では同じですが、読む目的も違えば読んだ後の感覚も得られるモノも違います。感覚的ですがこの「ブログを読むのと本を読むのとの違い」の感じがそのまま「ブログを書くのと本を書くのとの違い」になるなーと私は感じます。・・・というだけだと説明としては曖昧なので、もう少し掘り下げて説明していきます。

「数百~数千」と「数万」の違い

 ブログ記事の文字数は短いモノだと数百文字、がっつり書いてあるモノで1500~3000文字くらい。それに対して本は短めの電子書籍で数万文字、文庫や新書でだいたい10万文字。数十巻あるような超大作なら100万文字を超えます。

書くのに必要な時間と労力も当然10倍以上になる。

 ブログ記事であれば1記事を30分から長くても数時間で書けます。しかし本を書こうと思うと1冊で10時間以上はかかります。書くのに必要な労力も10倍以上になります。

「考える量」も10倍以上になる。

 書いている時は当然のことながらそのテーマについて考えています。そして、「数百文字分の量を考える」のと「数万文字分の量を考える」のとでは到達できる「深さ」に違いが出て来ます。

「自分が本当に伝えたかったこと」が分かる。

 私の場合、書こうと思っているテーマについて「一通り書いた」と思った段階だとだいたい5000~1万文字くらい。それだと足らないので「何かない?」と探し回って量を確保します。で、量を確保しただけでは”質”がまだまだ低いので、そこから出したモノを整理していって、取捨選択して、自分の考えをまとめていくという作業が入ります。そうして1冊の本を書き上げると、毎回最後になって「あー、これが伝えたかったことだったか」というモノに思い至ります。

・『奥様の機嫌を99.9%直す36のテクニック』は心理学のスキルで人間関係を改善する方法を伝えようと思って書き始めました。しかし、最終的に気づいた”伝えたかったこと”は「奥様のことを大切に思っている」でした。

・『集中力』を書き始めた当初の目的は「やり方さえ知っていれば誰でも簡単に集中できる」と伝える。しかし、書き終わった時には本を書くことで「あなたには価値がある」と伝えたかったのだと気づきました。

・『大学から空手を始めた君へ』を書き始めた目的は「試合で勝てるようになるための考え方を伝える」。書き終わった時に気づいたことは、とにかく「頑張れ!」と伝えたかった。

・『テニスボールの積み方』執筆では「できるようになったら楽しいよ」という最初の目的が、書き終わった時には「苦しいこともあるけど、人生にはいいこともあると気づいて欲しい!」に変わりました。

・『自信』は元々「だれでも自信を持てるようになる」と伝えるために書き始めました。しかし、書き終わった時には自信をなくして苦しんでいる人に「あなたには価値がある」と伝えたかったのだと気づきました。

時間と労力をかける価値はある。

 自分が本当に伝えたいと思っていたことが明確になる。このことだけで私は本を書いて良かったと思えました。「書きたいけど、書き方が分からない」という方はコチラもご覧下さい。

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