10冊目の電子書籍「本の書き方」を出版しました!

本の書き方

 私が最初の本を書き始めたのは35歳の時。当時通っていた勉強会のゲスト講師が出版コンサルの方で、「電子書籍の出版はハードルが低い」という内容を知って「試しに書いてみようかな」と思ったのがきっかけです。ふざけて出した「奥様の機嫌を直す77の方法」というアイデアがそのセミナーでウケたので仮タイトルとして決定。奥様とワーキャー言いながらアイデアを出していって、企画書を作って、編集者さんを紹介してもらって執筆開始。思いつきで決めたタイトルの「77の方法」はアイデアが出てこず、「36の方法」に減らしてもらって何とか書き上げて、1年弱で完成して36歳の時に出版しました。

 2冊目を書き始めたのは37歳の時。1冊書いてみて「出版社を通さなくても、Kindleなら自分で簡単に出版できるのではないか」と思ったのと「書きたいこと」が出てきたのとで書き始めました。途中でスランプになったり手続きで詰まることもありましたが、奥様に読んでもらいながら本文を完成させて自分で手続きして半年くらいで出版できました。

 それからはしばらく間が空いて、次に書き始めたのは39歳。1冊目と2冊目の経験が活きて、3冊目からは書くのが楽になりました。書き始めて1年半で7冊出版。その頃から「どうやったら本を書けるの?」と聞かれることが増えてきたので、10冊目は「本の書き方」をテーマに書きました。

考えていることを書くのではなく、書きながら考えをまとめる。

 本を出版すると聞くと「頭の中で1冊の本を作り上げて、それを紙に書き出す」というイメージがあるかもしれません。しかし、私はそういう書き方をしていません。「本を書きたい」と思った時に、頭の中では大まかなテーマとぼんやりしたイメージしかない状態でスタートします。後述の3×3のマス目を埋めて、一項目ずつ書いていって、一通り書いて、「何か違う」と思ったところの修正をかけて、読んでもらって、伝えたいことが全然伝わらなくて凹んで、それでも「伝えたい」という気持ちが湧いてきて、一から書き直して、また読んでもらって、うんうん呻きながら修正かけて、また読んでもらって、書いている内に「コレを伝えたかったのか?!」というのが見つかって、本が完成する。そうやって、これまでに9冊の電子書籍を出版しました。本著では、ぼんやりとしたイメージしかないところからでも出版できる「本の書き方」を紹介します。

「本を書きたい」と思っているけど、何から始めたらいいのかわからない。
ぼんやりとしたイメージしかなくて、企画書を書くのはハードルが高い。
試しに少し書いてみたけど、すぐに止まってしまう。

そんな方におすすめです。

目次

はじめに

第1章 3×3のマス目を埋める。
■ 全体の構成ができあがったら、1項目ずつ書いていく。
■「はじめに」から書くか、内容から書くか。
■「何か違う」となったら、最初からやり直す。

第2章 行間を埋める。
■ 誰に伝えたいのか。
■ どうなって欲しいのか。
■ 何を伝えたいのか。
■ 上記3つの視点でうまくいかない場合は、まず「何かが違う」と紙に書く。

第3章 説明不足を埋める。
■ 誰に読んでもらうか。
■ どう伝わったかが全て。“現実”を受け入れる。
■「わからない」と言われただけであることを理解する。
■ 読んでもらうのが怖い時は・・・。
■ どうなったら“完成”か?

第4章 出版する方法
■ 文字数はどれくらい必要?
■ 企画書は必要?
■ お金はどれくらい必要?
■ それぞれのやり方の特徴は?
■ 出版社とのツテはどうやったらできる?
■ Kindleで出版するのはどうやったらできる?

おわりに

 本を書くのは時間と労力がかかります。スランプになることもあります。評価が悪くて凹むこともあります。それでも、1冊書き切った時の達成感と「本当に伝えたかったこと」が明確になった時の感動は費やす時間と労力に見合う価値が充分にあると私は思います。本著が1歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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