自分で考えることができるコンピューターはどうやったら作れるのか? 複数のIT企業を創業した著者が考えた「自己連想記憶」理論について本著は書かれています。
脳はどのように動いているのか?
人間の脳の処理速度は1秒間に約200回なのに対し、コンピューターの処理速度は1秒間に10億回。単純な処理速度だけならコンピューターの方が500万倍も速い。しかし、人間には簡単にできること(「犬か猫かを見分ける」「キャッチボールをする」「冷蔵庫に行ってお茶を取り出してコップに入れる」・・・)が、未だにコンピューターで出来るようにはなっていない。なぜコンピューターにはできないのか?という点に対して、脳の生理学的な構造をヒントにプログラミングの観点も交えて解き明していく。
「考える」とはどういうことか?
記憶と予測。著者の仮説が正しければ、カメラとコンピューターとモーターをつないだ機械と目と脳と筋肉がつながった人間の違いは何か?という点についても、有名な思考実験「中国語の部屋」についても説明できる。
知能を備えた機械は実現できるのか?
この本を読むと、そう遠くない未来に実現できるかなーと思えるようになりました。脳に興味がある方は必読の1冊です。
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