【おすすめ本2】佐藤賢一著「女信長」 書評

おすすめ本

なぜ今川義元は桶狭間の戦いで敗れたのか?
なぜ織田信長だけが革新的な戦略を採用できたのか?
なぜ本能寺の変は起こったのか?

信長が女だったから。

  大胆な仮説と、凄い説得力。女だったから土地から貨幣に切り替えられた、女だったから個人の武勇ではなく鉄砲と集団戦に切り替えられた、そして女だったから戦の世を終わらせたいという民意を掴むことができた、・・・。1回目は大興奮で一気に読みました。

貨幣経済や鉄砲は枝葉に過ぎない。

 「天下を取ることの何が難しい。誰であれ、要は心がけの如何だというのだ」

 何回目かに読んだ時は序盤のこの言葉がグサッと心に刺さりました。貨幣経済や鉄砲は枝葉にすぎない。このことに気づいた時に目からウロコが落ちました。

どう生きたいのか?

 その後さらに何回目かに読んだ時は、本能寺の変での信長の言葉が心に響きました。戦国時代に限った話ではなく、今生きている私の目の前にもある問題に対して信長が出した答え。

 読む度に新たな気づきが得られます。これからも何回も読みたいと思います。

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