【おすすめ本10】ケリー・マクゴニガル著「スタンフォードの自分を変える教室」 書評

おすすめ本

なぜダイエットが上手くいかないのか。
なぜ「目先の欲望」に飛びついてしまうのか。
なぜ「今日やろう」と思っていたことを先延ばししてしまうのか。

 スタンフォード大学の健康心理学者である著者が「意志力」を身につけるための方法を教える人気講座「自分を変える教室」の中身が本著には書かれています。

なぜ自分をコントロールできないのか。

 サーベルタイガーに怯えながら食べ物を必死で探した原始時代に生き延びるために身にけた本能が、豊かになった現代社会では「自己コントロール」の邪魔をする。そして、意志力で”本能”を抑えつけようとすると、ストレスが溜まりどこかで一気に爆発してしまう。

 本著では「なぜチョコレートを食べてしまうのか」「なぜ衝動買いをしてしまうのか」「なぜ明日に先延ばししてしまうのか」といった自己コントロールができない原因について、心理学と身体の仕組みから説明し、それらの仕組みに対して「どうしたらよいのか」についても教えてもらえます。

1週間のワークを10個やると、”意志力”が手に入る。

 『自己コントロールの探求においては、私たちが自分に向かってふりかざすおきまりの武器-罪悪感、ストレス、恥の意識-は何の役にも立ちません。しっかりと自分をコントロールできる人は、自分と戦ったりはしません。自分のなかでせめぎ合うさまざまな自己の存在を受け入れ、うまく折り合いをつけているのです。』
(ケリー・マクゴニガル著「スタンフォードの自分を変える教室」359ページ 第10章おわりに から引用)

 ”意志力”を身につけるには、世間一般のイメージ「根性」「忍耐」「努力」とは真逆の方向に進む必要があります。そのためには、1個テーマを決めて10週間かけて『うまく折り合いをつける』。私もワークをやっていこうと思います(実際にやってみた結果はコチラ)。

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