【おすすめ本7】中山七里著「贖罪の奏鳴曲」「追憶の夜想曲」「恩讐の鎮魂曲」「悪徳の輪舞曲」 書評

おすすめ本

「とにかく人を殺してみたかった。相手は誰でもよかった」

 五歳の女児を殺害し少年院に送致された十四歳の少年は、名前を変えて五年後に仮退院し司法試験に合格、弁護士となる。

人を殺した人間はどうしたら許されるのか。

  反省する、謝罪する、刑務所に入る、社会的な制裁を受ける、自分も死ぬ、殺される、・・・。どれも「一人の人生」を奪ったことの償いとしては釣り合わない。

主人公の出した答えに納得できるか。

 四部作で分量はありますが、ストーリーに引きこまれてどんどん読み進めていけます。一読の価値ありです。

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