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【おすすめ本25】曽田正人著「昴」「Moon」 書評

 脳腫瘍で入院した弟の和馬を勇気づけるため、毎日病室で踊っていたすばるだが、病状がどんどん悪化していく弟と過ごす日々がだんだん重くなっていく。ある日クラスメートが通うバレエ教室に誘われてレッスンに参加するが、そのことがきっかけとなり心に大き...
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【おすすめ本24】新開孝 写真、小杉みのり 構成・文「うまれたよ!セミ」 書評

セミになりたい。 7年間を地面の下で過ごし、大人になって地上に出た後は1~2週間で死んでしまう。そんな苦労人のイメージをセミに対して持っていましたが、この本を読んで認識がガラリと変わりました。7年間、地面の下でどのように暮らしているのか。 ...
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【おすすめ本23】L.D.ランダウ、E.M.リフシッツ著「力学・場の理論」 書評

最小作用の原理 このたった一つの数式から始まり、運動方程式、相対性理論、電磁波、場の理論とこの世界の成り立ちが説明されていく。数式を追うだけで、息が止まるほど感動する。 何をしているのかがかろうじて分かる程度しか私には理解できませんでしたが...
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【おすすめ本22】上橋菜穂子著「精霊の守り人」 書評

『あちらの世界<ナユグ>から こちらの世界<サグ>を見守る精霊は、100年に一度だけ こちらの世界の人に宿って 新しく誕生するという。精霊が無事に生まれると、そのさき100年は 人の世に大きな災害や飢饉がおきないという。』(上橋菜穂子著「精...
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【おすすめ本21】ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」 書評

なぜ、白人が世界の覇権を握ったのか? 人類は700万年前に南アフリカで誕生し、50万年前までにユーラシア大陸のほぼ全域に進出、10万年前に言葉を使い始め、1万年前には南アメリカ大陸の最南端まで到達。その時点では全員が狩猟採集生活だった。住ん...
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【おすすめ本20】森博嗣著「常識にとらわれない100の講義」 書評

切れない刃物ほど手応えは大きいものである。(森博嗣著「常識にとらわれない100の講義」92ページから引用) 鋭い刃物を使うと、力を加えなくても簡単に切れて、安全性も高い。 切れない刃物を使うと、切るのが難しい上に、危なっかしい作業になる。 ...
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【おすすめ本19】山本弘著「詩羽のいる街」 書評

『あの日まで、僕はこの世に奇跡が存在するなんて信じていなかった。』(山本弘著「詩羽のいる街」7ページから引用) バイトしながらマンガ家を目指していたものの、挫折しかけていた陽生(はるお)は、ある日公園で詩羽(しいは)と出会う。6年間お金を持...
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【奥様おすすめ】辻村深月著「クローバーナイト」 書評

 会計事務所で働くパパ裕(35)、子育てを機に起業したママ志保(35)、長女の莉枝未(5)、長男の琉大(2)。”普通”の生活を送れたらそれで充分幸せと思っているのに・・・。保活、お受験、誕生日会、・・・。 誰もが「良かれ」と思って行動してい...
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【おすすめ本17】ほったゆみ原作、小畑健漫画「ヒカルの碁」 書評

  金目のモノを見つけようとじいちゃん宅の倉庫を漁っていた小学生のヒカルは、血痕のついた碁盤を見つけた時に碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれてしまう。碁が打ちたい。 佐為の想いに付き合って囲碁を始...
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【おすすめ本16】池上永一著「夏化粧」 書評

 『典子が他の店より高い大根を買うのも、私がかけたまじないのせいです。有紀がレジでいつも待たされるのも、私がかけたまじないのせいです。洋平がパンツを後ろ前に穿くのも、私がかけたまじないのせいです。美穂の口紅がいつもはみ出ているのも、私がかけ...