分かりやすい文章を書く一番簡単な方法。

本の書き方

「文章を書くのが苦手」
「どうやっていいか分からない」
「何から書いていいかが分からない」

そう思ったこと、ないですか? 

「国語」では文章の書き方を教えてくれない。

 「作文」や「読書感想文」はあったけれど、どう書いたらいいかは教えてもらえない。よく分からないままとりあえず字数だけ埋めて出したものの、『答え合わせ』もなく良かったのか悪かったのかは分からないまま。次の課題が出て、また字数だけ埋めて、・・・。学生の間は「どう書いたらいいのか?」は結局よくわからないままでした。

実験報告書で初めて『答え合わせ』をしてもらえた。

 就職して研究開発の仕事をするようになってから「どういう実験をしてどういう結果が出たか?それに対してどう考えて次にどういうことをしようとしているのか?」を実験報告書として作成するようになりました。

 先輩の作ったモノをお手本にして、一通り書いて上司に読んでもらう。「読んだけど、ここが分からない」「コレとコレは論理的に矛盾してない?」とダメ出しがあって、修正してもう一回読んでもらう。文章を書く目的は「相手に伝えたいことを正しく伝えること」。この時に初めて「何のために書くのか」ということを知りました。

 先輩の作ったモノをお手本にして、一通り書いて上司に読んでもらって、ダメ出しされた部分を修正する。そういう作業を何百回と繰り返しいる内に、ある時「コレや!」という書き方のポイントを見つけました。

時系列で書く。

 「今こういう問題があって、それに対して○○してみようと思った。そのためには△△をやればいいと考えた。しかし実験をしてみたら期待したのと違って□□という結果になった。実験する前は△△をやればいいと考えていたけれど、よく考えたら※※だったから△△をしたのは間違いだった。だから次は・・・」と1個ずつ順番に書く。そうすると書くのも楽だし、読んでもらった時も伝わりやすい。そのことに気づいてからは分かりやすい文章を簡単に書けるようになりました。

人間の脳は「ストーリー」形式と親和性が高い。

 「考えたこと、やったこと、感じたことを時系列で書き出していく」だけ。ストーリー記憶法や超整理術でも推奨されていますが、「書く」についても時系列にすると簡単になります。「文章を書くのが苦手」「どうやっていいか分からない」「何から書いていいかが分からない」という方は、まずは「伝えたいこと」に至るまでの体験を時系列で書き出してみてください。

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